2013年7月16日火曜日

安国論寺


山号寺号 妙法華経山安国論寺
建立   建長五年(1253)
開山   日蓮
開基   -



安国論寺縁起


安国論寺の地は日蓮が安房から鎌倉に来てはじめて小庵を営んだところと伝わっており、 また松葉ヶ谷法難跡として妙法寺長勝寺の三社共に同じ伝承が残されています。境内にいくつもある石灯篭は増上寺徳川将軍墓地から移されたものだそうで、そう言われれば、光明寺の内藤家墓所にあったものと似ているような気がします。


御法窟


御法窟は文応元年(1260)日蓮が北条時頼に提出したと云われる「立正安国論」を執筆した場所と云われています。 境内にある御小庵と渡り廊下でつながっているようです。法窟の中は聖域として扱われているようで、一般拝観者には見せてはもらえないようです。

渡廊下の先が御法窟



日朗上人荼毘所


境内を奥に進むとあるお堂は日蓮の高弟で日朗の火葬場の跡と云われています。

日朗上人荼毘所

日朗が法窟のそばに建てた安国論窟寺がこの寺のそもそものはじまりで、池上本門寺の日現が要法寺を建て、この二寺が合わさって安国論寺となりました。日朗荼毘所から一段高い平場が設けられその奥に南面窟と呼ばれるものと不詳不明の横穴があります。

日朗荼毘所から一段高い平場

南面窟


松葉ヶ谷法難における焼き討ちの際、日蓮がここに隠れたと云われるのが境内裏山にある南面窟で、崩落防止のためコンクリート舗装されています。

南面窟

一部分だけ旧態を残す岩壁が露出しています。細かい握りこぶし大の石がたくさん置かれていますが、これはもしかしたら『鎌倉市史 考古編』などでよくやぐらから出土されるものとして記されていた「礫」とか「写経石」とか云われる類のものかもしれません。

南面窟内部 小さな石が敷き詰められている

巡礼路


境内裏山を巡礼路として整備しています。プチ・ハイキングコースといった感じで、5分か10分で歩ける距離です。裏山は周辺の宅地開発によって、屏風のように本当に歩く部分しかありませんが、鎌倉寺社の特徴の一つでもある裏山を体感するにはちょうど良い物件かもしれません。

裏山ハイキングコース? 巡礼路

中でも富士見台という場所があって、その名の通り、運が良ければ富士山を眺める事が出来ます。

富士見台からの展望 中央奥が稲村ヶ崎

もう枯れて失くなっているそうですが、この辺りに傘松と呼ばれる松の木があって、その下で日蓮さんが道行く人を説教していたそうです。

安国論寺山門



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カテゴリー 探索記事(エリア別 名越
記事作成  2013年7月16日

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